古い格差と新しい格差
[目次]
1 本の紹介
2 人間の意識は今も昔も変わらない
3 新しい格差の増大
1 本の紹介
こんにちわ。
10年ほど前の小説ですが林真理子さんの「下流の宴」を読みました。
本の内容ですが、「従来からある格差・分断に加えて20年位前から非正規労働等の増加による格差・分断が進んでいる」です。
日本について以前は貧富の差が少ない国との事でした。
2 人間の意識は今も昔も変わらない
他の国の事は本で読む事位しかわかりませんが、私が思うに経済的な事はさておき社会的な 格差は以前からありましたし、今もそれは変わっていないと思います。
例えば神戸市内で言えば阪急沿線沿いの山手に住む人と海岸側に住む人とは層が違っていましたし(今もそうです)都市銀行(今はありませんが)やデパート等に限らず大抵の企業では、大卒採用者と高卒採用者ではその企業に勤める限りその一生の社内的な地位等大きな差がついていました。
この本では高学歴で一流企業に勤めるような上流階級の家庭の事が書かれています。
彼らは自分たちが上流階級(と自分達はそう思っている)であり、それ以外の多くの人々より経済的にはもとよりすべての面で優れているんだという差別的な意識をもっている事が鮮明に描かれています。
そういう人種の高慢な物の考え方等事をこの本で赤裸々に掛かれています。
そういう人種は今もいますし今後も残っていくでしょう。
3 新しい格差の増大
現在は新しい格差と言える「非正規労働等」の層が今世紀初め位から始まり今も増えつつあるという事です。
従来からの「中間所得層」が消滅しつつあり、それの多くが貧困層に落ちつつある状態なんでしょう。
そう見ると今のミドル以前年齢の人達が可哀そうにもなりますよね。
]少なくとも私等は「中間層」から「貧困層」に滑り落ちる前に年金受給者になったわけですから。
そういうと今から100年前に生まれていたら戦争に駆り出されて戦死していたかもしれません。
死期 と生まれる時期は自分の意志で決める事は出来ませんからね。
話は変わりますが、昨年のTV番組で社会に必要不可欠なインフラに関わっているいわゆるエッセンシャルワーカーの感染率がリモートワーク従事者等の事務職社に比べて高いという事についてのTVのニュースでコメンテーターと称する男の態度が我慢ならなかった。
その男がまた「職業に貴賤は無い」等と言っているんですね。
この男の態度がその言葉とは裏腹のように見えて大変不快に感じました。
底辺の業務を含むエッセンシャルワーカーについてどこまでわかっているのか?
という態度がありありと分かったからです。
そうは言っても人にもよりますが、そもそも人間は公明正大ではなく、古い権威狭い価値観に囚われまた年齢が行けば行くほどそれがひどくなるようで。
これからの世の中このまま貧富の差の拡大がこれ以上続かないように考えないといけな
いと思いますが、私にできる事はまっとうな政治家と判断した人を応援する位ですかね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからもより良い毎日がすごせますように。
それでは失礼します。